📌 この記事でわかること
- 藤原宮跡・橿原神宮・飛鳥寺などを1日で回る、サイクリングのモデルコース(実際の時刻つき)
- 「日本のはじまり」の歴史を、旅の順番でざっくりたどれるストーリー
- 自転車で回るときの注意点(坂道・お店の休業日・日没)
- ランチ、ソフトクリーム、奈良の地酒まで、1日まるごとの実録
2026年7月、奈良県の「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産に登録されました。この記事は、登録から間もない10月に、変速も電動もないシティサイクルで約30kmを1日かけてめぐった実録です。大和八木を出発し、藤原宮跡、橿原神宮、高松塚古墳、キトラ古墳、飛鳥寺、飛鳥宮跡、亀石、稲渕の棚田を回りました。神話の時代から仏教の伝来、乙巳の変、そして律令国家の完成まで、「日本のはじまり」の歴史を旅の順番にそってたどれる構成です。撮影時刻をもとにした実際のモデルコースや、各スポットの料金と自転車での注意点、坂道や飲食店の休業日など実際に走ってわかったコツも紹介しています。古代米のランチや、夜に味わった奈良の地酒まで、1日まるごとの旅をお楽しみください。
夫婦共働きで25年、ゆるわ~くを目指すとみぃずつま、なくわです。
今回は、私が奈良の世界遺産を巡る旅をしてきた際の記録です。
2026年7月26日、奈良県の「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産に登録されました。日本の世界文化遺産としては22件目です。
「日本のはじまりの地」ともいわれるこのエリアを、10月中旬の良く晴れた日に、レンタサイクルで1日かけてめぐってきました。乗ったのは変速なし・電動なしのシティサイクル。走った距離は、寄り道込みで約30kmです。
今回の自転車旅のルート概要は、こちらです。



世界遺産になったばかりの飛鳥を、ママチャリで走ってきたにゃ!坂道は……正直、なめてたにゃ。
- 飛鳥サイクリングのモデルコース(当日の実際の時刻)
- 旅のテーマは「日本のはじまり」をたどること
- ① 藤原宮跡|旅は、都の”完成形”からはじまる
- ② 橿原神宮|神話の”はじまり”に背筋が伸びる
- ③ 高松塚古墳|見逃し注意!「ただの丘」の正体
- ④ キトラ古墳と四神の館|坂の上の、無料なのに濃い資料館
- ⑤ 飛鳥寺|聖徳太子も見上げた、日本最古の大仏さま
- ランチ|夢市茶屋で古代米のキーマカレー
- ⑥ 飛鳥宮跡|止めた自転車の先が、乙巳の変の舞台だった
- ⑦ 亀石|由来は謎だらけの巨石
- ⑧ 稲渕の棚田|最後の坂は押して登った。でも、それ以上の景色があった
- 帰り道|田んぼの中の世界遺産と、ソフトクリーム
- 夜|居酒屋「しろとくろ」で奈良の地酒に乾杯
- 実際に走ってわかった!飛鳥サイクリングのコツ5つ
- まとめ|1日で「日本のはじまり」を自分の足でたどる旅
飛鳥サイクリングのモデルコース(当日の実際の時刻)
写真の撮影時刻をもとに振り返った、当日の動きです。所要時間の目安にしてください。
| 時刻 | スポット | ひとこと |
|---|---|---|
| 8:15ごろ | 大和八木の宿を出発 | 宿でレンタサイクルを借りてスタート |
| 8:45ごろ | ① 藤原宮跡 | コスモスが咲き始め |
| 9:25ごろ | ② 橿原神宮 | 玉砂利の参道で背筋が伸びる |
| 10:40ごろ | ③ 高松塚古墳 | 見逃し注意の「丘」 |
| 11:05ごろ | ④ キトラ古墳・四神の館 | 坂の上。館は入館無料 |
| 11:55ごろ | ⑤ 飛鳥寺 | 日本最古の大仏さまとご対面 |
| 12:30ごろ | 夢市茶屋(ランチ) | 古代米のキーマカレー |
| 13:35ごろ | ⑥ 飛鳥宮跡 | 乙巳の変の舞台 |
| 14:05ごろ | ⑦ 亀石 | 由来は謎の巨石 |
| 14:25ごろ | ⑧ 稲渕の棚田 | 最後の坂は押して登る |
| 15:20ごろ | 大官大寺跡・天岩戸神社 | 帰り道の寄り道 |
| 15:30ごろ | ソフトクリーム休憩 | 走ったあとのごほうび |
| 16:05ごろ | 宿に到着 | お風呂で汗を流す |
| 18:00ごろ | 居酒屋「しろとくろ」 | 奈良の地酒で乾杯 |
坂道が多いので、移動時間には余裕をみておくのがおすすめです。
旅のテーマは「日本のはじまり」をたどること
飛鳥・藤原は、6世紀末から8世紀初めにかけて、日本で初めての本格的な中央集権国家がかたちづくられた場所です。
そのころは、天皇(大王)よりも蘇我氏などの有力な豪族が大きな力を持っていた時代。そこから仏教が伝わり、クーデターが起き、やがて法律と都を備えた国家へと変わっていきます。今回のルートは、偶然にもこの流れを体感できる順番になっていました。
| 年 | できごと | 今回訪れた場所 |
|---|---|---|
| 伝承 | 『日本書紀』で、初代・神武天皇が橿原宮で即位したと伝わる | 橿原神宮 |
| 588年 | 蘇我馬子が飛鳥寺の建立に着手 | 飛鳥寺 |
| 606〜609年ごろ | 飛鳥大仏がつくられる | 飛鳥寺 |
| 645年 | 乙巳の変。中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を討ち、大化の改新へ | 飛鳥宮跡 |
| 672年 | 壬申の乱に勝った天武天皇が飛鳥浄御原宮へ | 飛鳥宮跡 |
| 694年 | 持統天皇が藤原京へ遷都 | 藤原宮跡 |
| 7世紀末〜8世紀初め | 壁画で知られる古墳が築かれる | 高松塚古墳・キトラ古墳 |
| 710年 | 平城京へ遷都 | ― |

「むしごろし(645)大化の改新」で覚えたあの事件の現場に行けるなんて、胸アツにゃ!
なお、橿原神宮は世界遺産の構成資産(全19件)には含まれていません。それでも「日本のはじまり」を語るうえで外せない場所なので、物語の”序章”としてルートに入れました。
① 藤原宮跡|旅は、都の”完成形”からはじまる

最初に訪れたのは、旅のゴールともいえる藤原宮跡です。694年、持統天皇がここに都を移しました。藤原京は、道路を碁盤の目のように区切った日本で初めての本格的な都。その中心にあり、天皇の住まいと政治の場を兼ねていたのが「藤原宮」です。
……といっても、目の前に広がるのは、だだっ広い野原。ところどころに赤い円柱が立っていて、これが当時の建物の柱があった位置を示すレプリカです。説明を読まないと、ここが何なのかはなかなかわかりません。


最初は「ただの原っぱにゃ……?」って思ったにゃ。でも、この広さが全部都の中心だったと思うと、スケールにびっくりにゃ!
想像力を補ってくれるのが、橿原市のアプリ「XR藤原宮」です。現地の案内板(スタート地点は大極殿の南など)の画像をアプリで映すと、AR/VRで宮殿が復元される仕組み。事前にダウンロードしておけば、野原が一気に”都”に見えてくるはずです。

訪れた10月中旬は、ちょうどコスモスが咲き始めたころでした。虫や鳥の声が響くなか、大きなカメラを構えた写真愛好家の方がたくさん撮影していました。

| 藤原宮跡 | ひとことメモ |
|---|---|
| 見学 | 自由(無料) |
| 自転車メモ | 平坦で走りやすい。大和八木駅から約2km |
| おすすめ | アプリ「XR藤原宮」を事前にダウンロード/季節の花(秋はコスモス) |
② 橿原神宮|神話の”はじまり”に背筋が伸びる

次は、畝傍山(うねびやま)のふもとにある橿原神宮へ。『日本書紀』で初代・神武天皇が即位したと伝わる橿原宮の地に、明治23年(1890年)に創建された神社です。「日本のはじまり」の物語は、ここから語られてきました。
参道は玉砂利。歩くたびに「じゃり、じゃり」と音が響き、それだけで神聖な空気に包まれていきます。


奥の境内は立ち入りできませんでしたが、ちょうど結婚式が行われていて、花嫁さんの角隠しの白さが際立ち、とても厳かで素敵な光景でした。

ここで引いたおみくじは……末吉。ちょっとがっかりしつつも、「良いことが起きますように」と結んでお祈りしてきました。


末吉は「これから運が開けていく」って思うことにしたにゃ。前向きが大事にゃ!
| 橿原神宮 | ひとことメモ |
|---|---|
| 参拝 | 自由 |
| 自転車メモ | 境内は自転車進入禁止なので、鳥居の前にある駐輪場に止めて歩いて参拝 |
③ 高松塚古墳|見逃し注意!「ただの丘」の正体
橿原神宮から南へ走り、明日香村に入ると、田んぼの稲穂が黄金色に揺れて一気にのどかな景色に変わります。

高松塚古墳は、1972年に極彩色の壁画が見つかって一躍有名になった古墳です。「飛鳥美人」と呼ばれる女性たちの姿は、教科書で見たことがある人も多いはず。……なのですが、正直、見た目は「ただの丘」。ちゃんと探さないと通り過ぎてしまいます。

壁画そのものは保存のために取り出され、今は専用の施設で保管されています。雰囲気を味わいたい人は、すぐ近くの「高松塚壁画館」(有料)で、模写壁画や石槨(せっかく)の原寸模型を見ることができます。

「えっ、これ?」って二度見したにゃ。でも、1300年前のお墓がこうして残ってるのはロマンにゃ〜。
| 高松塚古墳 | ひとことメモ |
|---|---|
| 墳丘 | 見学自由 |
| 高松塚壁画館 | 一般300円/9:00〜17:00(入館は16:30まで)※休館日は公式情報を確認 |
| 自転車メモ | 国営飛鳥歴史公園の中。見落とさないよう案内板をチェック |
④ キトラ古墳と四神の館|坂の上の、無料なのに濃い資料館

高松塚古墳で”古墳の見た目”を学習済みだったので、キトラ古墳は見逃さずに発見できました。ただし、キトラ古墳は坂の上にあります。シティサイクルだと立ち漕ぎ必須なので、体力面は要注意です。
すぐそばの「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」は、なんと入館無料。古墳の内部で見つかった四神(青龍・白虎・朱雀・玄武)などの壁画について、詳しい解説や保存方法の紹介があり、見ごたえ十分です。ここはぜひ立ち寄ってほしい場所です。

敷地内には、「乾拓(かんたく)」という手法で壁画を再現した銅板のモニュメントもあります。紙を当てて鉛筆でこすると、絵柄が浮かび上がる仕組み。紙と鉛筆を持っていくと、いい記念になりますよ。
また、実物の壁画は期間を限って公開されています。日程や見学方法は、事前に公式サイトで確認してみてください。
| 四神の館 | ひとことメモ |
|---|---|
| 入館料 | 無料 |
| 開館時間 | 9:30〜17:00(12〜2月は16:30まで) |
| 休館日 | 水曜日(祝日の場合は翌平日)、ほか臨時休館あり |
| 自転車メモ | 古墳・館とも坂の上。立ち漕ぎ必須 |
ちなみに、明日香で有名な石舞台古墳は、入場料がかかるため今回はパスしました。ただ、石舞台古墳は石室の中に入れる貴重なスポットなので、古墳の内部に興味がある人は寄ってみるのもおすすめです。

⑤ 飛鳥寺|聖徳太子も見上げた、日本最古の大仏さま

588年に蘇我馬子が建立に着手した、日本で最初の本格的な寺院が飛鳥寺です。創建当時は五重塔を備えた大きな伽藍だったそうですが、1196年の落雷による火災で焼失してしまいました。

それでも、本尊の「飛鳥大仏」は銅でできていたため、被害は最小限におさえられました。住職さんのお話では、顔(右の頬のあたり)や耳、手の一部は造られた当時のまま残っていて、仏さまの位置も創建のときから一度も動いていないのだそう。年代のわかる仏像としては、現存する日本最古のものとされています。

「かの聖徳太子や推古天皇も、この大仏さまを見上げたんですよ」。住職さんのその一言で、1400年の時間が一気に縮まった気がしました。住職さんはとてもお話し好きで、たくさんのことを教えてくださったのが本当にうれしかったです。

境内では鐘をつかせてもらうこともできます。澄んだ音のあと、余韻が長く長く続き……なんと1分40秒ほど。最後まで耳を澄ませてほしい、味わい深い時間でした。水かけ地蔵もあり、お水も無料でいただけます。

ちなみに、この日はツアーガイドのおじさんが「今日、この飛鳥寺、テレビに出ます!」と大きな声で案内していました。おかげで、あとからテレビ朝日の番組「火曜の良純孝太郎」(絶景&世界遺産の回)をチェック。現地で見た大仏さまを”復習”できて、ありがたかったです。

1分40秒の鐘の余韻、ずーっと聞いてたら心が整ったにゃ……。
飛鳥寺のすぐ西には、乙巳の変で討たれた蘇我入鹿の首塚と伝わる五輪塔もあります。このあと訪れる飛鳥宮跡とつながる場所なので、時間があればあわせてどうぞ。
| 飛鳥寺 | ひとことメモ |
|---|---|
| 拝観 | 有料(料金・時間は公式情報を確認) |
| 見どころ | 飛鳥大仏、鐘つき、水かけ地蔵 |
| 近くに | 蘇我入鹿の首塚(伝承地) |
ランチ|夢市茶屋で古代米のキーマカレー

実は、事前に調べていたお目当てのお店は、この日(火曜日)ことごとくお休み……。最後にダメもとで入ったのが、石舞台古墳の近く、農産物直売所「明日香の夢市」の2階にある農村レストラン「夢市茶屋」でした。
いただいたのは、大豆ミートと生姜を使った古代米のキーマカレー(1,200円)。古代米ならではのもちっとした食感で、大変美味しかったです!


お休み続きで心が折れかけたけど、最後に入ったお店が大当たりだったにゃ!
💡 明日香周辺の飲食店は、火曜・水曜が定休日のお店や、祝日の翌日が振替休業になるお店もあります。行きたいお店は、当日の営業をGoogleマップやお店のSNSで確認してから向かうのが安心です。
⑥ 飛鳥宮跡|止めた自転車の先が、乙巳の変の舞台だった

お腹が満たされたところで、飛鳥宮跡へ。ここは同じ場所に複数の宮が重なって造られた遺跡で、そのひとつが皇極天皇の「飛鳥板蓋宮(あすかいたぶきのみや)」です。
645年、中大兄皇子(のちの天智天皇)と中臣鎌足(のちの藤原鎌足)らが、権勢をふるっていた蘇我入鹿を討った「乙巳の変」。その舞台がこの宮でした。この政変をきっかけに、天皇を中心とした国づくりをめざす「大化の改新」が始まります。
実は、たまたま自転車を止めた場所が、まさにその乙巳の変の現場とされるあたりだったと、あとから知ってびっくり。

現地には白いレプリカの柱が立っていましたが、正直、私には当時の宮の姿は想像できませんでした……。別の場所には木製の柱が並ぶ一角もあり、なぜかヤギがつながれていて思わず二度見。


ちなみに、飛鳥宮跡でいちばん上の層にあたるのが、天武・持統天皇の「飛鳥浄御原宮」。そして、ここからさらに大きな都をめざして造られたのが、朝いちばんに訪れた藤原京です。朝に見た”完成形”の都と、ここでつながりました。

朝の原っぱと、ここがつながったにゃ!点と点が線になる感じが、歴史旅の醍醐味にゃ。
| 飛鳥宮跡 | ひとことメモ |
|---|---|
| 見学 | 自由(無料) |
| 自転車メモ | ほぼ平坦。周辺は道が細いので徐行を |
⑦ 亀石|由来は謎だらけの巨石

立ち寄りスポットとして名前が挙がっていたので行ってみた亀石。……なのですが、現地では由来がよくわからず。帰ってから調べてみると、重さ推定約40トンの花崗岩で、いつ・何のために造られたのかは今もわかっていないのだそうです。川原寺の寺域を示す目印だったという説などがあります。
伝説では、「亀石が西を向くと、大和盆地が湖に戻ってしまう」とも。知ってから行くと、ちょっとドキドキする石です。

由来がわからないからこそ、想像が広がるにゃ…
⑧ 稲渕の棚田|最後の坂は押して登った。でも、それ以上の景色があった

最後の目的地は、「日本の棚田百選」にも選ばれている稲渕の棚田です。……そして、ここが今回いちばんの難所でした。棚田は坂の上にあり、変速も電動もないシティサイクルでは途中で力尽きて、最後の数百メートルは自転車を押して登りました。
しかも、Googleマップの案内で棚田の裏の山側から入ったら、突然たくさんの案山子(かかし)が現れてびっくり!あとで調べると、毎年秋に開かれる「稲渕棚田案山子祭り」の出品作品たちでした。



ちょうど稲刈りの時期で、棚田一面が黄金色。コンバインで稲を刈り取る音が山あいに響いて、本当にのどかで素敵な時間でした。坂を押して登った疲れも、この景色で吹き飛びました。



坂はキツかったけど、黄金色の棚田を見たら全部報われたにゃ……!ここはがんばって来てほしいにゃ!
| 稲渕の棚田 | ひとことメモ |
|---|---|
| 見学 | 自由(農地なので、田んぼやあぜ道には入らないように) |
| 案山子 | 例年、秋の案山子祭りの時期に展示(年により期間は異なる) |
| 自転車メモ | 上り坂がきつい。電動アシスト付き自転車がおすすめ |
帰り道|田んぼの中の世界遺産と、ソフトクリーム

帰りは北へ。田んぼの中に、ぽつんと「大官大寺塔址」の石碑が立っていました。大官大寺は、国が建てた大寺院の跡で、実はここも世界遺産の構成資産のひとつです。何気ない景色の中にも世界遺産がひそんでいるのが、飛鳥のすごいところ。
天香久山(あまのかぐやま)のふもとでは、天岩戸神社にもお参りしました。

そして、お待ちかねのソフトクリーム!……正直な感想を言うと、味は「普通」でした(笑)。それでも、たくさん走ったあとの冷たいソフトは、それだけでごちそうです。

16時すぎに大和八木の宿に到着。サイクリングはここでおしまいです。
夜|居酒屋「しろとくろ」で奈良の地酒に乾杯
宿のお風呂で汗を流してから、近くの居酒屋「しろとくろ」へ。奈良の地酒が豊富なお店で、店主のお兄さんにおすすめを聞きながら、お酒と料理を楽しみました。

今西酒造「みむろ杉 菩提酛 奈々露」

なかでも感動したのが、限定酒の「みむろ杉 菩提酛 奈々露(ななつゆ)」。みむろ杉は、桜井市三輪にある今西酒造のお酒です。奈々露は奈良県が育成した酒米の愛称で、この一本は奈良県産の奈々露を100%使っています。菩提酛(ぼだいもと)は、奈良の正暦寺に伝わる、室町時代の酒造りの手法。とにかくめちゃくちゃ美味しかったです……!
名物料理もいくつかいただいて、大満足の締めくくりになりました。



走ったあとのお酒は格別にゃ〜!奈々露、また飲みたいにゃ。
※お店の営業日・営業時間は変わることがあるので、行く前に確認してください。
実際に走ってわかった!飛鳥サイクリングのコツ5つ
1. 自転車は電動アシスト付きがおすすめ
キトラ古墳と稲渕の棚田は、どちらも坂の上。シティサイクルでも回れますが、変速も電動もないと、最後は押して歩くことになります。体力に自信がない人は、電動アシスト付きを選ぶと安心です。
2. 飲食店の定休日は必ず確認
今回いちばん振り回されたのがここ。火曜・水曜休みのお店や、祝日の翌日が振替休業になるお店もあります。候補を2〜3軒用意しておくと、慌てずにすみます。
3. アプリ「XR藤原宮」は事前にダウンロード
藤原宮跡は、何も知らずに行くと「ただの野原」。アプリで当時の宮殿を重ねて見ると、楽しさが何倍にもなるはずです。
4. 紙と鉛筆を持っていく
四神の館の乾拓モニュメントで、壁画の絵柄を写し取れます。旅のいい記念になります。
5. 日没前に宿へ戻る計画を
10月中旬の日没は17時20分ごろ。田んぼの中の道は街灯が少ないので、明るいうちに戻れるように予定を組むのがおすすめです。
まとめ|1日で「日本のはじまり」を自分の足でたどる旅
神話の時代のはじまり(橿原神宮)、仏教の伝来(飛鳥寺)、天皇中心の国づくりの始まり(飛鳥宮跡)、そしてその完成形(藤原宮跡)。教科書で習った歴史が、自転車で走れる距離にぎゅっと詰まっているのが飛鳥の魅力です。
見た目は「ただの野原」「ただの丘」でも、そこで何があったかを知っていると、景色の見え方がまったく変わります。世界遺産に登録されたばかりの今こそ、ぜひ自分の足でめぐってみてください。

みんなもぜひ、飛鳥の風を感じに行ってみてにゃ!
