【実録・更年期と私】#2 かゆみ、痛み、恥ずかしさ——誰にも言えなかった「下半身の不調」

更年期の不調に悩む女性 働くということ
この記事の概要

更年期に起こるかゆみ・乾燥・痛み・尿もれなどの「デリケートゾーンの悩み」は、多くの女性が経験しながらも話しづらいもの。この記事では、悩める40代女子の私(笑)が体験した更年期のデリケートゾーンの不快症状と、皮膚科での診断・対処法、新たな治療方法(膣HIFU)について実録形式で紹介します。

夫婦共働きで20年、ゆるわ~くを目指すとみぃずつま、なくわです。
私が40代半ばを過ぎてから現在進行形で私を悩ませている「更年期」の症状について、連載形式で紹介しています。
今回は第2回目となります。

つぎの悩みは、「外陰部のかゆみと乾燥」

2023年の秋、ホルモンバランスの乱れによる月経不順や腹痛で悩んでいた私。
ようやく落ち着いたと思った頃、今度は「外陰部のかゆみと乾燥」という新たな不調が現れました。

最初は「ちょっとムレたかな?」「下着の素材が合わなかったかな?」くらいに思っていたのですが…

  • かゆみが昼も夜も止まらず、無意識に掻いてしまう
  • 気づくと下着が触れるだけで痛いほどのひりつき
  • 市販薬を塗っても一時しのぎで、すぐにぶり返す
    ※リラックスしている状態が一番痒みが強いので、就寝中痒みを感じたら飛び起きて市販薬を塗ってました

仕事中も、寝ているときも、四六時中そわそわと気になってしまい、友人や家族にも相談できずに悩み、心がすり減っていきました。

にゃくわ
にゃくわ

大好きだったサウナ通いや、健康のため行っていたウォーキングも中止して、暗黒の日々を送っていたにゃ…

「恥ずかしい」「でも、つらい」——受診を決意するまで

痒みや痛みといったデリケートな悩みは、相談するのにも勇気がいります
婦人科に行くべきか、皮膚科に行くべきかもわからず、ネットで検索しては堂々巡りの日々。

そんな中、鍼灸院に通って体調を整えてみたり、低刺激の下着に変えてみたりなど、自分なりに考えてできることは試してみてもいました。

でも、どうしても良くならない。
「もう恥ずかしいとか言っていられない」
そう思い切って、女性医師がいる皮膚科を予約しました。

思いがけない、救われた一言

診察室で状況を説明するのも、正直とても勇気がいりました。

にゃくわ
にゃくわ

こんなこと相談するの恥ずかしいなぁ…とか、診察されるのいやだなぁ…とか待っている間は頭の中ぐるぐるです

でも、診察に立ち会ってくださった女性医師と看護師さんからの、「私もそうですよ」という一言で、心がふっと軽くなったのです。

“自分だけじゃないんだ”
1年以上悩んでいた重たい気持ちが、その瞬間に少し溶けた気がしました。

医師の見立てでは、カンジダや感染症などではない、とのこと。(これは、以前婦人科で見てもらった時のおりもの検査での結果でもわかっていました)ひとまず、人には話せないような恥ずかしい病気でなかったことに一安心。

しかし、原因は特定できず、外陰部の皮膚状態が悪くなっていることが根本の原因ではないか、とのことでした。
「更年期が関係している可能性もあるけれど、明確な診断は難しい。だから、ひとつひとつ要因を探って対処していきましょう」と温かい言葉をかけてもらいました。

大きな病気ではなかったこともそうだけど、悩みを共感してもらったことが一番嬉しかったにゃ!

皮膚科で提示された3つの対処法

その後、医師から提案されたのは、シンプルだけれど現実的な3つの方法でした。

1. 尿漏れ用ナプキンの使用を減らす

「肌への刺激と蒸れがかゆみの原因になることもあります」
日常的に予防として使っていたナプキン。生理用のナプキンと比べ交換頻度も少なくなっていました。そのため、これが逆に症状を悪化させていた可能性があるとのこと。

2. 搔き壊した部分には薬を使う

慢性的に搔いてしまったことで、皮膚が薄く弱くなっている状態。
処方されたステロイド入りの塗り薬を、医師の指示通りに継続して使うことで、少しずつ皮膚の状態を改善させていきました。

3. 尿漏れへの新しいアプローチ:膣HIFU

「軽度の尿漏れに、膣HIFUという治療を選ぶ方もいますよ」
と紹介されたのが、膣の内部にレーザーを照射して粘膜を再生・引き締める治療法
費用はそれなりにかかるようでしたが、藁にも縋る思いで「試してみたい」と思いました。

※HIFUとは?
「High-Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)」の略。
肌の奥(粘膜の下の筋層など)にピンポイントで熱を加え、コラーゲン生成を促進することで、組織を引き締め、再生を促します。
Wikipedia:「高密度焦点式超音波治療法」 https://ja.wikipedia.org/wiki/高密度焦点式超音波治療法より一部引用

デリケートな悩みこそ、もっと語っていい

かゆみや乾燥、尿漏れ。
更年期世代の女性にとっては、どれも珍しくない症状のはずなのに、なぜか語りづらく、誰にも言えない。

でも、誰かが「私もそうだったよ」と言ってくれるだけで、どれだけ救われるか。
この体験を通して、それを痛感しました。

おわりに:40代後半からの「見えない不調」をひとつずつ解きほぐす

更年期は、ただ生理が止まるだけの変化ではありません。
肌、心、感覚、排泄…思いもよらない場所に不調が出てきます。

そして、何が更年期によるものかすら、自分ではわからない。
そんな不安や迷いのなかで、少しずつヒントを見つけていく——それが私の実録です。

もし今、似たような悩みを抱えている方がいるなら。
この体験が、ほんの少しでも背中を押すきっかけになりますように。

※次回は、実際に膣HIFUを受けた時の体験談と効果について記載したいと思います。

【実録・更年期と私】#3 ついに挑戦!膣HIFU治療、リアル体験レポート
40代後半、外陰部のかゆみや尿漏れに悩み続けた私が「膣HIFU」に挑戦!実際の施術内容や費用、効果までを赤裸々にレポート。更年期の不調に悩む女性に届けたいリアル体験記です。
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