【実録・更年期と私】#1 これは更年期? 働く40代後半女性の「カラダの変化」と向き合った数ヶ月

40代女性の更年期障害に関する画像 働くということ
この記事の概要

「最近ちょっとおかしいな」と思っていたら、生理が止まり、腹痛、不正出血、ホルモン値の異常、デリケートゾーンの痒み…。働きながら、心配を抱えながら、それでも「きっと更年期」と自分に言い聞かせていた数ヶ月。これは、40代後半・共働き会社員の私が「カラダの変化」と向き合ったリアルな記録です。

夫婦共働きで20年、ゆるわ~くを目指すとみぃずつま、なくわです。
今回は、40代半ばを過ぎてから現在進行形で私を悩ませている「プレ更年期」の症状について、連載形式で紹介したいと思います。
※といっても、次作の予定は定ですが…(汗)

にゃくわ
にゃくわ

今回はちょっぴり真面目な話だにゃ!

更年期ってどんな状態?いつから始まるの?

更年期とは、閉経前後(およそ45歳〜55歳)に起こるホルモンバランスの急激な変化によって、心身にさまざまな不調が出る時期のこと。

主な症状は…

これらは人によって程度も種類も違います。
更年期の症状として有名なホットフラッシュなら私も「更年期だ!」と理解して嬉々として病院に行ったことでしょう。でも、上記にあるように、肩こりや関節痛など日常的に起きうる症状も更年期の一部とされています。つまり、更年期かどうかも分かりにくい。私に出た症状は、こんな感じでした。

にゃくわ
にゃくわ

「更年期」って、年を取ったがゆえの症状にゃ。自分が老いたことを認めるっていうのは、意外に勇気がいるもんなんだにゃ…

「そろそろ…」と思っていた矢先に

始まりは、40代も半分を過ぎたころの秋でした。

もともと非常に順調だった月イチの生理サイクルが、あるとき突然ピタリと止まりました。

いつか来るだろう「更年期」をなんとなく意識し始めた矢先のことでした。「まぁ、そんなお年頃よね」と思いつつも、今まで妊娠や過度のストレスがない以外、決して止むことのなかった毎月のお印が止まったことに、思ったより衝撃を受け、日に日に募る「もしかして何かの病気?」という不安。そんな風にして、私の「プレ更年期」が静かに始まりました。

小さな異変が、じわじわと現れ始める

ちょうどその頃、会社の健康診断の時期だったので、念のため子宮頸がん検診も追加で受けることにしました。検査結果は陰性でひと安心。でも、その後1か月間、生理は来ませんでした。「まさか妊娠?」※念のため検査薬使って調べましたが、マリア様にはなれませんでした(笑)と思ったり、「なんだか長い間だと思っていたのにあっという間に終わって行ってしまったのね…(泣)後は娘に任せたわ」などと勝手に自己完結しかけたのですが、体のサインはそう簡単には引っ込んでくれません。

失ったものの喪失感を噛みしめていたのもつかの間、2か月ほど経ってからおりものに血が混じるような出血がありました。「ヤツが戻ってきたのかな?(ニヤリ・・・)」と期待(?)するも、そのままほんのりピンクになる程度の出血が数日続くだけ。以外にしぶといヤツめ…

と思ったら数日後、突然の腹痛。しかもけっこうな重たさで、立っているのも辛いレベル。「おいおい、まさか内臓トラブル?いや、やっぱり更年期なの?」と頭の中はパニック寸前になりました。

病院を受診。結果に少しホッとするが…

さすがに楽観的に構えている場合ではない、と意を決して近所の婦人科へ。妊婦さんがたくさんいる中で、「私は終わっていく側なのよ…」と勝手な寂寥感(そして勝手にヒロイン感)を漂わせながら、「実は生理が止まりまして…」と医師に相談したところ、次の検査を受けることになりました。

  1. 女性ホルモン(エストロゲン、甲状腺刺激ホルモン:TSH)の数値
  2. おりものの検査
  3. 子宮体がんの検査

結果は次の通り、更年期障害ではなく、大きな病気も発生していないということが判明。
1.数値は下がっていなかった ☞更年期障害ではない
2.感染症(カンジダや梅毒など)の疑いはなく、常在菌のみ検出
3.可能性はない

ただ、その時に血液検査では「甲状腺刺激ホルモンがちょっと低めですね」とのご指摘。あれ? 更年期じゃなくて甲状腺の問題?さらにさらに、エコー検査をしたときに「子宮筋腫がいくつかあります」と、新たな可能性が浮上。

この辺りから、体が出してくるサインがもはや“クイズ”のように感じられてきました。出血したと思ったら止まり、止まったと思えばまた出て。生理?不正出血?体が何を訴えているのか、正直わからなくなってきます。

「更年期だから仕方ない」とは、思えなかった

こんなふうに身体が不安定な状況でも仕事は通常運転。ですが、心と体はなんとか必死にやりくりしている状態でした。

  • 朝の通勤中に急に出血が始まらないか不安
  • 会議中にお腹が痛くならないかソワソワ
  • 「調子の悪さ」が伝えにくい
    ➡実はこの頃から、デリケートゾーンの痒みに悩まされていました。詳しくは次回。

見た目は普通に働いている風にしていましたが、でも実は、心身ともにギリギリの綱渡り状態。これが更年期の「見えにくいしんどさ」なんだと実感しました。

いま振り返って思うこと

病名がつくわけでもなく、「更年期かも」と言われるだけの不調って、本当に不安だし、しんどい。でも、病院に行って「重大な病気じゃない」とわかっただけで、ぐっと気持ちが楽になりました。

更年期の症状や感じ方は人それぞれ。だからこそ、「いつもと違う」と感じたら、自分の感覚を信じて。少し抵抗があるかもしれませんが、婦人科に行って相談するのも解決策の一つになると私は思います。

おわりに:同じように悩んでいる人へ

更年期って、「つらさがわかりにくい」「周りに言いにくい」からこそ、一人で抱えがち。でも、体は確実に変化しています。だからこそ、どんなに忙しくても、少しだけ自分の体に意識を向けてみてください。もしかしたら、あなたの「私だけかも」という不安は、誰かの「私もそうだったよ」で軽くなるかもしれません。

自分の体験が、どこかの誰かの安心に繋がれればいいなと思います。


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