🏠 家づくりブログ 第3回「設計プランの比較、そして”自分たちの家”とは」〜決断の裏側〜

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この記事の概要

私たち共働き夫婦が注文住宅を建てるまでの体験記の第3回。建築士2名による個性あふれる設計プランを比較し、最終的に私たちが現在の設計事務所を選んだ理由とは?動線、素材、暮らしやすさを軸に、家族の理想に一番近い住まいを見つけるまでの過程をリアルに綴ります。

夫婦共働きで20年、ゆるわ~くを目指すとみぃずつま、なくわです。
私が第一子を妊娠した際に、義母と同居することを前提に、義母が住んでいる家を建て直して二世帯住宅を建てることに決めました。その当時に悩んだこと、考えたこと、良かったこと連載形式で紹介していこうと思います。これから家を建てようと思っている人の参考になれば幸いです。今回は第3回目、「自分たちの家とは?」です。

設計図はどれも魅力的。でも、現実は1つ。

第2回目で、2つの建築事務所に我が家の設計案を出してもらうこととなりました。そして数週間後、それぞれからプランをいただきましたが、どちらも本当に素敵なものでした。

にゃくわ
にゃくわ

最初にプランを見た時、思わず「わぁっ…」て声が出たにゃ!
今でもあの時の高揚感、忘れられないにゃ…

おっと
おっと

家の図面や模型が具現化して目の前に見える形になったことによって、思い描いていた自分たちの夢がぐっと膨らんだよね~。

今回は、その中でも特に印象に残った2つの提案について、比較しながら振り返りたいと思います。


■ TV出演経験もある有名建築士さんの提案

友人の紹介でご縁のあった建築士さんは、メディア出演の実績もある方で、
提案いただいた家のコンセプトは「古き良き家」。

特徴的だったのは、渡り廊下で各部屋を繋ぐ構成
伝統的な日本家屋の趣を活かしながら、快適性も兼ね備えたプランでした。

特に印象的だったのが、義母の部屋の設計です。

  • 義母の部屋は、母屋から少し離れた「離れ」のような空間に設置
  • リビングや水回りからは分離されており、静かさと独立性を確保
  • 部屋の前には小さな庭を設けて、表玄関とは別の出入口も用意

とても丁寧で、和の趣を大切にする家族にはぴったりの設計でした。

1Fの設計図。右下の斜めのラインが玄関アプローチ
実際に作成してもらった家の模型

子どもたちが縁側で走り回る姿を想像して、楽しくなったにゃ!


■ 加藤建築設計さんの提案

一方、加藤建築設計さんの提案はというと——

まず、玄関を開けると目の前が階段。 そこから左右に空間が広がる構造でした。

  • 階段を中心に、右が居住スペース、左が水回りと義母の部屋
  • 義母の部屋からトイレ・洗面所までの距離が短く、移動しやすい動線
  • 食堂と今(和室)は吹き抜けになっており、解放感たっぷり
    ※居間にはシーリングファンを設置予定
  • トイレは1F・2Fで同じ位置に設置、配管なども効率的に配置されている印象
  • トイレ以外の全ての扉は引き戸になっており、デッドスペースができにくい

実際の暮らしをかなり細かく想像しながら作ってくださったのが、伝わってきました。

1F部分。中心に玄関を設置し、左右に導線が分かれる
家の模型は、相棒がスチレンボードを切り貼りして作成したお手製
おっと
おっと

大黒柱や梁に使う木材は、和歌山にある有名なブランド木材「山長」さんの木材を使うんだって聞いて、素材好きの自分はワクワクしたよ~


■ プラン以外にも、いろいろ相談させてもらいました

家づくりにおいては、見た目や間取りだけでなく、素材や使い心地もとっても重要。

なので、私たちは以下のような点もじっくり相談・比較しました。

  • 使用する断熱材の性能と健康面への影響
  • フローリングや柱に使う木材の種類と香り・質感
  • 壁材についても、漆喰や珪藻土など、塗り方や素材感の違いを確認

さらに、お願いして実際にその事務所が建てたお宅にお邪魔させていただくこともできました。
建ててから数年経ったお家に入ることで、経年変化や住み心地のリアルな感想も聞けて、とても参考になりました。


■ 最終的に今の設計事務所を選んだ理由

どちらも素敵すぎて、最後まで迷いました。

でも、家づくりは“憧れ”と“現実”の間をどうバランス取るかが大切。
私たちが大事にしていたのは、「家族が自然体で過ごせること」

義母にも意見を聞いたうえで、

  • 安心して深呼吸できる安心安全な建材を使用していること
    (木材へのこだわり、断熱材、漆喰、蜜蝋ワックスなど建材のこだわり)
  • 毎日の動線がスムーズなこと
    (車いすを使用することになっても大幅な改築工事は不要)
  • 空間に圧迫感がなく、心地よく過ごせること
  • ほどよい距離感で家族がつながれること

このすべてが叶えられるのは、加藤建築設計さんのプランだと思い、この設計で我が家を建てることに決めたのです。


📌 おわりに

夢のある伝統的な家も魅力的だったので、実際、決断にはものすごく時間がかかりました。

でも「心地よさ」や「生活しやすさ」は、毎日の積み重ね。
だからこそ、「ちょっとした使いやすさ」「気の利いた設計」のあるプラン、そして「安心安全な素材」を使った家というのが、私たちにとっての正解だったのだと思います。


▶【第4回】では、いよいよ本格的な設計と建築スタート。
現場で起きたリアルなトラブルや、注文住宅ならではの悩み、どんどん膨れ上がる予算にどう考えたか、などを赤裸々に書いていきます!
※リンクは記事公開後に設置予定

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