男女平等の意味について考える

男女別年齢階級別賃金(日本) 働くということ


この間、子供の公民の教科書を見ておやっと思いました。
それがこのグラフ。
 ※教科書の引用記事より新しいデータで作り直してみました。元データはこちら

新卒で入社し、育休産休を経て職場復帰した後に漠然と感じていた男女格差が、
国の統計の資料にはっきりと現れていました。

さらに、OECD(経済協力開発機構)加盟の先進国38カ国の調査によると、
日本の男女間賃金格差は、38カ国中ワースト3位に位置することが分かります。

調べれば調べるほど、自分が漠然と思っていることが真実なのかも、と怖くなりました。
上記のグラフが示している事実は、
「女の人は、いくら頑張っても男の人のように稼ぐことはできない」だけでなく
「女が一人で家族を養っていくことは難しい」ことや
「女が自立した人生を送ることは難しい」ってことを暗に示していないでしょうか。
日本のシングルマザーの貧困率が高い理由も、このデータを見ると納得です。

自分が自分らしくしあわせに生きていくためには、女である以上は
日本以外の国で働かなくてはならないのか・・・ と愕然としていた矢先に
おもしろい本に出会いました。

-最新の脳科学などの研究では、
 男と女では生まれつき「幸福の優先度」が異なることが示唆されている。
 男性は「競争に勝つこと」に満足を感じやすいのに対し、女性は
 「母性(家族)」や「共感」に満足を感じる(著書から一部改変して抜粋)-

言ってはいけない 残酷すぎる真実(橘玲 著)2016年4月

もし、女性が男性と全く同じ職業や職種で働いた場合、賃金が上がったとしても
幸福度は落ちてしまうということらしいのです。

 資本主義の現代では、誰かとの競争に勝つことによって報酬が多くもらえます。
 でも女性は、勝つことよりも家族を大事にしたり、人との繋がりを重視した
 職業を選び、
その結果得られる報酬が少なくなってしまっている可能性がある
 ということです。

「稼ぐこと」を幸せの基準にすると、女であることは不利かもしれません。
でも、「自分らしく生きること」を幸せの基準にすると、仕事との向き合い方が
少し変わってくるのかもしれない、と思いました。
女であるから、自分である からできるこれからのこと。
もう少しもやもや考えてみたいと思います。

にゃくわ
にゃくわ

♪しあわせ~って なんだっ~っけ なんだ~っけ♪
っていうCMあったにゃ~

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