ラベルはがし考

ラベルはがし御三家?! 生活の知恵

仕事で、プラスチックの容器に張られている伝票やらガムテープやらを
きれいに剥がして廃棄しなければならなくなりました。

当初は伝票をそ~っと持ち上げながらそろそろと剥がしたり、
ドライヤーの熱を当てて柔らかくして剥がしたり、
はたまたへらみたいな物でこそげ落とたのですが、
やっかいなのは薄皮一枚程度、残ってしまうラベルの残り・・・。

これは化学の力に頼るしかない!

ということでホームセンターで購入してきたのがこちら3種類のラベルはがし。
どれも、下地がプラスチックでも使えるスプレータイプのものです。

ラベルはがし御三家?!
左と右のネーミングに押されて、真ん中が窮屈そう

はい、両端はほぼネーミングに惹かれて購入しました(笑)

今回、上記3種類の主成分が異なるラベルはがしを使用してみたので、
その結果を次のようにまとめてみました。

★シールはがし(LOCTITE)

成分:パラフィン・ナフテン系炭化水素、LPG
なんとなく一番メジャーっぽかったので選んでみました。
キャッチコピーは、「紙にすばやく浸透し、はがしやすくします。」

結果

はがす、というよりは粘着成分を溶かす、という感じ。
専用のへらがついており、へらでこするとぽろぽろと取れる。
浸透するまで、たっぷりと溶剤をスプレーする必要がある。
つんとする刺激臭がするので、換気を良くしてスプレーすべし。

ラベルはがしとしては、期待通りの平均的な結果でした。

★風神(エーゼット)

成分:石油系溶剤(35~70%)、イソプロピルアルコール(5~15%)、LPG
段ボールのラベルも剥がせる というキャッチフレーズに惹かれました。
段ボールは液体が染みこみやすく、且つ溶剤でシミになりやすそうなので、
プラスチックだけでなく、段ボールでも本当にシミにならないかを
確認するために選びました。速乾性。

結果

段ボールにスプレーした直後は、液体が染みこんで変色したので
これはマズい・・・と焦ったのですが、数十秒で揮発して乾き、元通りの色に。
速乾性と謳うだけあって、1分もしないうちに乾きます。
ということは、乾く1分以内に作業しないと剥がせないのか・・・?と
思い、放置した場合とすぐに剥がした場合とを確認しましたが
どちらもあまり変わらず。そもそもラベルはがしとしては、弱い感じです。
何かの臭いに似てるな・・・?と思っていたのですが、
防水スプレーの臭いにそっくりです。こちらも換気が必要。

シミが気になる素材のラベルはがしには有効だが、そもそもの能力値は低そう。

★雷神(エーゼット)

成分:キシレン(5~15%)、石油系溶剤(85~95%)
こちら、一応今回の大本命。表面にでかでかと記載されている
「超強力」というネーミングに期待して選びました。

結果

スプレーした瞬間、強烈な有機溶媒系の刺激臭で悶絶しました。
他2種類のラベルはがしと異なり、段違いの臭さです。
換気しないと具合が悪くなりそう。
同メーカーの「風神」とは明らかにタイプが異なり、全く乾きません。
石油系の溶剤だからか、少量スプレーしても、浸透力が凄まじく高く、
かつ拭き取ってもなかなか溶剤が取れません。
しかし、ラベルはがしの能力は非常に高く、薄皮のように残っていたラベルが
へらでこすることもなく、端からペロリと剥がれ落ちました。

「超強力」のネーミングは伊達じゃない。労力をかけないで剥がすならこれが一番。
ただし、絶対に換気が必要なのと、屋外での作業を推奨します。

にゃくわ
にゃくわ

「雷神」さまのお力はすごかったにゃ~。

タイトルとURLをコピーしました