夫婦共働きで20年、ゆるわ~くを目指すとみぃずつま、なくわです。
私が中学生だったころは保護者が部活動に関わることは皆無でした。
しかし我が家の子ども達が中学生になり部活動に所属したとき、入部して間もなく「部活動保護者会」の案内が届きました。

え?何すんの?
こんな驚きと共に、その後どっぷりとハマっていく保護者会のリアルをお伝えします。
保護者会ってどんなところだろう?
うちの子は、運動系の部活に入部しました。そして実際に保護者会が開催されたのは、入部から数週間後の4月後半。平日の夕方に学校の教室で行われました。
事前に学校から「部活動保護者会のお知らせ」というプリントが配られ、出席の可否を提出する必要がありました。我が家は、経験したことのない運動であったこともあり、用具の購入や、部活動の雰囲気を知る大切な機会だと思い、仕事を早退して参加をすることにしました。

正直、保護者会があることすら知らなかったので、寝耳に水。ただ、近所の知り合いが同じ部活に所属していることを知っていたので、事前に情報を教えてもらえたのは大変助かりました
実際に保護者会に行ってみると、1年生の入部者は2名。2年生は12名、3年生は10名で、全体で24名でした。同学年のメンバーが2名ということに、なんとな~く一抹の不安を感じました。また、実際に保護者会に集まった保護者は3年生が数名なのに対し、2年生の保護者はほとんど参加しています。集まった2年生の保護者の顔が、なんとなく焦燥感であふれています。
当日のスケジュールと進行内容
【1】顧問の先生からの説明
まずは顧問の先生から、顧問の紹介および、部の活動内容の説明がありました。
先生の肌の色の黒さ(笑)からも想像できた通り、結構がっつり部活動やるんだろうなと思っていたのですが…、先生方の説明によると
- ほとんど毎日練習がある:
- 授業の後は、自校での基礎練習および筋トレなどを行う
- 定期テスト1週間前のみOFF
- 土日は基本的に練習試合:
- 他校との練習試合となるため、近隣の場合は自転車で移動
- 遠方での練習試合の際は、(保護者の)車で移動することもある
- 午後に跨る場合はお弁当が必要:
- 活動量が多いので、軽食としておにぎりなどお願いしたい
- 試合開始時間によっては、早朝の移動になることもある
など、想像以上にハードなスケジュールにまずは驚きました。

へたれなうちの子が、こんなにハードな部活続くんにゃろか…と思ったのも事実
【2】年間予定と費用の話
次に、プリントが配られましたが、そこに記載があったのは驚愕のスケジュール。確かに休みがない(笑)。大きな大会は年2回程度と聞きましたが、そこに至るまでに他校との練習試合がみっちり書き込まれています。
さらに、GW中には他県への遠征があるため、バス代が10,000円(5,000円×2日間)かかるとのこと。
さらにさらに、次のようなプリントが手渡されました。

ざっと計算すると、これだけで約3万円…。
これ以外にも道具の購入(約1万円)が必要であるとの説明がありました。
【3】保護者にバトンタッチ
概要を説明してくださった顧問の先生からバトンタッチして、3年生の保護者代表の方に変わりました。「1年生はとりあえずLINEの交換をお願いします」と言われ、代表者の方と繋がりました。
その後、2年生の保護者がざわざわし始めます。
なんだなんだと思っていたところ、どうやら3年生が引退する前に、2年生から代表を決める必要があるとのこと。2年生の保護者で見知った顔がいたので、「代表って何するんですか?」と聞いてみたところ、先生や3年保護者からの連絡を伝える「連絡係」が必要なんだとか。

ん?来年は、1年生のどちらかが代表ってこと!?
【4】解散
無事に2年生の代表が決まった後、特に説明もなく解散となりました。
今後どうするんですか?と聞いたら、LINEで連絡があるので、それに従ってほしいとのこと。
なんとなく不安になったので、知り合いの2年生に「今後どんな連絡が来るんですか?」と聞いたところ、主に車出しの連絡ですね、とさらっと言われました。車出し?どゆこと?

この車出しに、今後数年悩まされることになるとは…
車出しって何?
車出しとは、「保護者の車を動員して、子ども達を現地(試合会場)に送り届けること」です。車を持っている保護者が協力して、持ち回りで朝早くから子ども達を車に乗せて会場に連れて行きます。
そしてこの車出しは、各学年ごとの保護者同士で車を出し合って行くことになっているようでした。私の子どもの学年は2名しかいないため、遠征ごとにどちらかが車を出さなければならないという状況。

中学校って駅から離れた場所にあることが多くて、電車で行っても駅から30分歩くなんてことも珍しくないんです

強豪校は遠方にあることが多くって、他県まで遠征に行くことも普通だったみたいにゃ~
私たち1年生の負担を考慮してくれた親切な2年生の保護者が、時折同乗させてくれたりもしたので、毎回自分たちが車出しをしなければならない、ということはありませんでした。
立地や経済的な事情もあるため、車を持っていない人もいます。その不平等感をなくすため、各学年では車出しをしてくれた方には、車代と称した費用を集め(1回200円/人)、高速道路を使った場合は、高速代とガソリン代の実費を人数割りして集めていたようでした。
参加して分かったリアルな感想
- 参加してよかった点:
- 顧問の先生の方針や熱意が分かり、安心して任せられそうだと感じた
- 顧問の先生や年上の先輩の保護者と連絡先を交換できたことで、相談できる先ができた
- 試合や大会のスケジュールを事前に教えてもらえたので、仕事や家庭の調整ができた
- 購入しなければならない物品の概要や費用が分かった
- ユニフォームや靴のサイズ、道具の種類など、相談することができた
- 保護者同士の雰囲気も把握できた(学年が上の保護者に話を聞けるとより◎)
- 驚いた点:
- 思った以上に親の関わりが求められる(試合の送迎やお弁当作りなど)
- 保護者同士の繋がりが深そうだった(子ども全員の名前を把握している方が多かった)
- 大変そうだな…と感じた点:
- 学年の代表や保護者会の長になった場合、車出しの調整が大変そう
- LINEグループに連絡が頻繁に来るので、マメに確認する必要がある
保護者同士の雰囲気は?
小学校の懇談会や、PTAの集まりのような堅苦しい場だと嫌だな…と思って、少し緊張していたのですが、先輩の保護者達がフランクな方々が多くて、「初めてで分からなくて…」と伝えると、こちらから特に話さなくても「(ユニフォームとかシューズとか)うちの子の試着して!」と声をかけてくださって、とても安心できました。
これは後で知ったのですが、部活によっては「昔ながらの慣習(先生方へのお弁当提供や心づけなど)」が残っていたり、「暗黙の了解(部費の徴収額が高額、用途が不明瞭)」があったりする場合もあるようです。ただ、過去の実情を理解したうえで、周囲の様子を見ながら関わることが大事だなと感じました。

1年後に自分が保護者会の会長になった時には…、先生方へのお弁当提供に対して理解を得られない方もいて、ちょっと大変だったにゃ。。
まとめ:これから参加する方へ
中学校の部活動保護者会、たしかに最初は緊張します。
でも、参加することで得られる情報は多く、子どもの活動に対する理解も深まりました。
私からのアドバイスとしては、
- 気負わずに、まずは行ってみる
- 分からないことは聞いてみる
- 顧問の先生の方針を理解し、謙虚な気持ちを持つ
- 柔軟な気持ちを持つ
- スケジュールや費用面については、部活動の方針や考え方を理解したうえで柔軟に対応する
- 車出しや連絡係など、負担が大きくなる場合もあるが、子どもの成長を見る場や自分の交友関係を広げるきっかけだと思って、積極的に参加した方が良い結果になることが多い
- 保護者に話しかけてみる
- (同学年、他学年問わず)保護者と交流を持っておくと、後々相談したり協力を得られやすい
- 保護者同士の雰囲気も分かる(親しみやすい雰囲気なのか、子ども同士の交友関係など)
部活動は子どもたちの成長の場でもありますが、保護者にとっても新しい学びの機会なんだなと感じています。

大変なことも多かった車出しだけど、試合後に子ども達から「いつも応援ありがとうございます!」って言われたり、道でばったり出会った時に「こんにちは!」とか声をかけてもらったりして、本当にあったかい気持ちになりました
この記事が、これから保護者会に参加する方の参考になれば嬉しいです。
その後、保護者代表となった時に直面した葛藤については、こちらの記事をご覧ください。
「熱心な指導の裏で…保護者会代表として直面した「価値観のズレ」とその結末」