セルローズファイバーの断熱工事、家族で挑んだ漆喰塗り体験、腰が笑った蜜蝋ワックスがけ大作戦、元・美術部の血が騒いで生まれた自作の表札まで。施主として家づくりに参加し続けた私たちが、引き渡しの日にどんな気持ちだったか——素材が「家」になっていく工程を記録した、家づくりドキュメントの第7回です!
夫婦共働きで20年、ゆるわ~くを目指すとみぃずつま、なくわです。
前編では、アパート解体から上棟式までの工程をお届けしました。
後編は、断熱工事・漆喰塗り・蜜蝋ワックスがけから引き渡しまで。
自然素材の家が「住める家」に仕上がっていく工程を、記録写真とともにお届けします!
🌿 セルローズファイバーの断熱工事——「心なしか暖かい」
上棟から約2か月後、いよいよ断熱工事がスタートしました。
私たちが選んだ断熱材はセルローズファイバー。
古紙(新聞紙など)を原料とした天然素材系の断熱材で、調湿性・防音性に優れ、ホルムアルデヒドなどの有害化学物質を含まない点が決め手でした。(選んだ理由の詳細は第2回で!)
施工方法は、壁に開けた穴からホースで吹き込んでいくスタイル。
施工後の室内は白い繊維でうっすら煙っているようでした。


📷 [写真:セルローズファイバーと、吹込み後の壁]

施工後の家の中が、なんとなく暖かく感じたので、気のせいかな〜とSさんに話したら「気のせいじゃないですよ」って笑ってくれたにゃ。
また、壁と壁の間にセルローズファイバーが入ったことで、物音もずいぶん静かになりました。
大工仕事のトンテンカンテン…という音も心なしか聞こえなくなっており、
1Fのリビングと2Fの寝室が隣接しているのが心配だった自分も「これはいける!」と安心した瞬間でした。
🏛️ 漆喰塗り——左官職人さんの技を間近で見た
断熱工事が終わり、年が明けて1月。内外装の仕上げへと進みます。
外壁・内壁には漆喰(しっくい)を採用しました。
使用したのは「無添加住宅」という会社の漆喰。
体に敏感な方でも安心して暮らせるよう、素材にとことんこだわって作られたものです。

📷 [写真:実際に使用した漆喰]
外壁の漆喰パターンは、左官屋さんから3種類を提案してもらい、その中から円を描くようなランダムな仕上げを選びました。塗り方ひとつで全然違う表情になるのがおもしろくて、選ぶのが楽しかったです!
ある日、左官屋さんが「やってみます?」と鉄こてを渡してくれました。
夫が挑戦しましたが……思ったより全然動かない!すぐ諦めました(笑)プロってすごい。

左官屋さん、あんなに軽々とやってるのに。職人さんの技術って本当にすごいなと改めて実感した日でした。

左官屋さんの軽々とした動きに感動すら覚えたにゃ。
そして、内壁塗りのタイミングでSさんにお願いしていたことが、ひとつ。
家族全員の手形を壁に残すことです。
夫、私、義母、子ども——最後に夫の愛犬の肉球まで!
「人以外で手形を取ったのは初めてです」とびっくりされましたが、不思議とうまく肉球の形が残りました(笑)
どこにあるかは……ぜひ遊びに来た方に探してもらいたいです🐾

📷 [写真:家族の手形(壁)・肉球も!]
✨ 蜜蝋ワックスがけ——家族総出の大作戦
上棟式から早半年が経過し、徐々に内装が整い始めると、次は蜜蝋ワックスがけという大仕事が待っていました。
使用したのは天然の蜜蝋ワックス。塗ると木が油を吸収して、じんわりとしたあめ色になります。
柱・腰壁・扉の枠・棚……木材を使っているところは全部が対象です。

「木のぬくもりが感じられる家に」って目指してきたのに、ワックスがけの時ばかりは木材の多さが恨めしかったにゃ(笑)
週末を使って家族全員で取り組み、最終日は義弟さんまでかり出して23時過ぎまで作業!
ひざをついて腕を動かし続ける重労働でしたが、塗り終わった後の木の表情がまるで違いました。


📷 [写真:蜜蝋ワックスがけの様子。深夜まで続きました]
「自分たちの手も入っている家」——この感覚が、この先ずっと誇りになるはずです。
🪨 番外編:元・美術部の血が騒いで、表札を自作した
引き渡しが近づいてきたころ、ふと気づいたことがありました。
表札がない!
オーダーだと1ヶ月かかる。どうしよう……と考えていたとき、工事中にもらっていたサンプルの石材が目に入りました。
リビングの壁に使ったコーラルストーン(珊瑚などの化石からできた石)の端材です。

元・美術部の血が騒いだにゃ(笑)
パソコンで書体を選んで印刷して、石を彫り、彫った部分にインクを流し込んだにゃ!
恐る恐るSさんと夫に見せたところ、「これ、いいですよ!」と好評だったので、そのまま正式な表札として採用してもらえることに。
家の一部を、自分の手で作れた。それが素直に嬉しかったです。

📷 [写真:表札はリビングの壁に使ったコーラルストーン]
🔍 施主検査——直す場所がほとんどなかった
上棟式から7か月、桜の開花予想が気になり始める3月初旬。
いよいよ引き渡しも間近となって、直前に行う施主検査が実施されることになりました。
加藤設計さん・クオリスさん立ち会いのもと、スイッチの位置・コンセントの数・扉の建て付けなどを図面と照らし合わせて1か所ずつ確認します。
結果は——直す場所がほとんどありませんでした。
コンセントの位置や口数など、意外に最後になって手直しする方もいらっしゃると聞いていましたが、 図面作成当初にSさんが細かく教えてくださったおかげです~。

これって当たり前じゃないんですよね。職人さんたちが丁寧に仕事をしてくれた証拠。本当に感謝感謝です。


📷 [写真:1Fリビング完成型・2Fキッチン完成型]
照明も取り付けられて、明かりをつけると家の雰囲気がまた一段と変わりました。
カーテンが取り付けられれば、いよいよ人が暮らせる家になる——そう実感した瞬間でした。
🚚 引っ越しの日——ようやくここが「我が家」になった
3月中旬。引っ越しの日はよく晴れていました。
午前中は私の母も手伝いに来てくれ、午後は業者さんが大物を運び出す。
引っ越し費用は、業者さんに交渉してお任せプランの約半額に抑えることができました。
新居が義実家の隣に建っているという地の利を活かして、事前に少しずつ荷物を運んでいたのも功を奏しました!
結婚してから住んでいた場所を出発する直前、ご近所で親子で仲良くしてくださっていたKさんが差し入れを持って見送りに来てくれました。
好きな場所を去るときに、見送ってくれる人がいる——それだけで十分すぎるほど幸せでした。

📷 [写真:完成直後の家と一緒に]
🏡 住んでみて、最初に感じたこと
入居してすぐ、蓄熱暖房機をはじめて稼働させました。(蓄熱暖房機の詳細は第5回をご覧ください!)
外出して帰ってきたとき、「あれ、今日ってこんなに寒かったんだ」と気づくほど、家の中は自然な温度に保たれていました。
そして、最初にお客さんが来たときに言われた嬉しかった一言が…

家に入ると「木の香りがする」って言ってくれるんだにゃ。それだけで、この家を建てて良かったにゃ~
旅行に行くと「家に早く帰りたい」と思う。そんな家が建ちました。

後編のまとめ
断熱材の充填から始まり、漆喰塗り・蜜蝋ワックスがけ・自作の表札・引き渡し、そして引っ越しまで。
振り返ると、私たちがこだわり続けたのは素材だけじゃなかったと思います。
加藤設計さん・クオリスさん・職人さんたちとの関係、一緒に作ってきた時間——その全部が重なって、この家になりました。
今でも、年1回、お声がけに来てくれます。この縁を大切にしたいと思っています。
📌 家づくりブログはこちらの第7回で一旦終了です。

