スーツケースのキャスターを自分で修理する方法
キャスターがぼろぼろ
スーツケースのキャスターって、重たい荷物を背負って道路の上を長い距離進ませているので、どうしても壊れますよね・・。消耗品。道路も、きれいに舗装されているところばかりではなく、がたぼこ道やら、ヨーロッパだと石畳の道だったり・・。そりゃ長年旅していたら、壊れます。
旅行行ったときに壊れて、なんとか帰宅するも、ついつい旅が終わるとそのまんま・・なんてことも。
スーツケースそのものは、まだまだ使えそうなのに・・。
となると、修理に出そうと思いますよね。次回の旅の前に慌てて新品購入へ・・なんてことならないように。
私の場合は・・
1)メーカに問い合わせてみる
スーツケースについていた販売元に問い合わせるも、まずは購入した販売店に相談をとのこと。しかし、購入したお店がもうなくなってしまっていたので(大型モールの中に入っていたお店がなくなってしまったんです)、そのことを伝えると・・修理対応している本部の連絡先を教えてくれました。
が、この商品。もう販売していないモデルで、修理部品の在庫も、既に廃番になっているとのこと・・。互換品の部品がないか?についても、残念ながら情報なしとのこと。
2)スーツケース全般の修理業者に聞いてみる
当日修理してくれる業者さんがありました。→ スーツケース修理|スーツケースなおします~もちろん保険も使えます~ (repair-suitcase.com)
見積してみたところ・・
ダブルキャスター(車輪交換)の修理は1箇所4,400円ですが、左右バランスとりの為2箇所の交換が必要となります。
2箇所8,800円で修理いたします。
摩耗度によっては4箇所交換もお勧めしており、複数割引が適応されますのでオススメです。(4箇所15,400円税込)
また、ストッパー機能が付いている場合は修理の際にストッパー機能が失われます。予めご了承ください。
当店はご予約制ではなくお持ち込み順での修理になっております、定休日以外ご都合のよろしい時にお越しください。
すぐ直してもらえるのはありがたい!急ぎの時には有効。
でも、ちょっと高い。新品買ったほうがいいのでは?って思います。
3)自分でキャスター修理できるんじゃない?(人がやってることだもの)
見積で言われている通り、ダブルキャスターのタイプだったのですが、直すのが難しいというコメントも散見されました。そうはいえ、部品だけ売ってるのかな、とAmazonで「スーツケース キャスター 交換部品」とするだけで沢山でてきます。ぴったりの部品さがせればいける気がする!
自分で修理してみよ~
キャスターの修理手順は 以下の通りです
- 新しいキャスターを購入する
- 古いキャスターを取り外す
- 新しいキャスターを取り付ける
修理する際のポイント、1つめはキャスターのサイズとスーツケースのモデルに合った部品を選ぶこと。
これがまた、難しい。スーツケースはいくらメーカがわかっても、種類が多すぎて、自分のスーツケースに本当にマッチするかどうかの判断がつきにくい。このスーツケースの場合は、内部からねじどめされていたので、丸っとキャスター交換できると楽なのですが・・どうにもわからない。
タイヤ部分の大きさ(直径)、軸の長さ。をよ~く測って購入!
私の場合はこちら(車輪 直径50mm、軸の長さ45mm(軸は2通り同梱))。
修理する際のポイント、2つめ。古いキャスターの取り外し。
これが難儀でした。
方法としては
1.軸の頭をドリルで壊す
2.かしめてある部分を持ち上げて外す
3.軸を金のこぎりで切る
を考えました。
1.軸の頭をドリルで壊す。これが手っ取り早いのでは?と考えて作業しようとするも・・ドリル部分が削れてしまう始末。キャスター部分は、くるくる動く部品でもあるので、かっちり固定して作業するのも大変。手で抑えるのも、手袋していててもリスクが高い。何度かトライするもあきらめました。
2.かしめてある部分を持ち上げて外す。よーく受け手の部分を見てみると・・
このでっぱり(壁のような部分)をマイナスドライバーやペンチで引っ張り上げていく。これ、やれそうではあるのですが、時間もかかるかも・・という状態。
いい開け方はないのか?と、近所のホームセンター(スーパービバホーム)で聞いてみることにしました・・。やはり、かしめてあるので、簡単には開かないとのこと。簡単にあくようだと、スーツケースのメーカとしては欠陥品とされてしまうため、頑丈に作ってあるとのこと。ねじ止めになっていないのも丈夫さ優先ということでしょうか・・。
3.軸を金のこぎりで切る。ホームセンターでもオススメされたのは、こちらの方法。
金のこぎり を探します。約1000円。柄の部分がついている(右側)は、押すときの力で切るタイプ。左のビニール袋に入っているのは、引いて切るタイプ。後者のほうが切りやすいということで、こちらを購入。
また、歯の部分ですが、キャスターのシャフト部分は、ステンレスなのでかなり硬い。ステンレスを切断するための刃もあわせて購入します。2枚入りで768円。
こんな手作業ののこぎりで、本当に切断できるのかな?一抹の不安と、期待を抱えて帰宅。
キャスターの車輪を片方に寄せて、1mm程度の隙間に見える金属(軸の部分です)を、鋸をあてて切っていきます。割と大変ですが、きっちりあてて、あとは思いきって、キコキコ やっていきます。気合を入れてがーっとやれば数分で切断できます!
本当に切れているのか不安でしたが、スパッと落ちて、切断できていました。中空かと思いきや、しっかり中身の詰まった金属のシャフトでした。切れてよかったー。
ここまで来てしまえば、あとは簡単です。(実際、一番簡単な作業でした)
購入した部品のサイト説明にもあった通りです。長さにあわせた軸を差し込んで、ねじ止めするのみ。ここではガスケットと書かれていますが、ワッシャーの位置。車輪の部分の向きがあること。の2点が大きな注意事項です。
ねじの受け側のところが、青く塗られているようになっていますが、これは、樹脂のようなものがついていて、ねじ止めした時に、はずれにくくするための工夫のようです。気が利いている。
やってみるものです。愛着のあるスーツケースを長く使えます。
修理後はキャスターがスムーズに回転するか確認して完了!これで、スーツケースはまた長く使えるようになります。私の場合、片側2つのゴムがぼろぼろになっていたので、半分だけ交換することにしました。直径もぴったりで、斜めになることもなく、動きもスムーズになりました。
自分で修理することで、費用を抑えるだけでなく、愛着のあるスーツケースを長く使い続けることができます。
修理は少しの手間と時間がかかりますが、その価値は十分に!
ぜひチャレンジしてみてくださいね
スーツケースのキャスター交換DIY まとめ
かかった費用: 3,842円
①交換用のキャスター部品 1,999円
(ダブルキャスターでも4つとも交換可)
②古いキャスターの軸を切断する金鋸 1,843円
(金鋸 908円、ステンレス鋼刃 768円)
かかった時間: 30~45分(大半は、シャフトを切断する時間)
試行錯誤があったので、それも含めると、もっとかかりました。
・タイヤ径や軸長さを確認
・対応する交換部品を探して購入、配送されるまでの時間
・切断方法を探るためにホームセンターへ行き、道具も購入
といった時間もありますので・・。