『Last Stop』は、終点という意味のタイトル。舞台を現代のロンドンにおいた一人用のSFアドベンチャーゲーム。3人の主人公がいて、それぞれの物語を紡いでいきます。
各々の主人公は、それぞれが 様々な問題や悩み、を抱えながら生きている。そこに、いろいろな事件が展開されていきます。
登場人物の一人は、中年男性の「ジョン」
彼は、ひょんなことから、とある若者と身体が入れ替わってしまう物語。コメディタッチの感じで、かなり笑える感じで展開していきます。
二人目は、キャリアウーマンの「ミーナ」。むちゃくちゃ仕事人間で、夫や息子とも、あまりうまくいってない…そんな毎日を送っている。
三人目は、女子高生の「ドナ」
高校生あるあるで、家庭でのことを窮屈に感じながら、友達と過ごしている女の子。ちょっとしたことから、事件に巻き込まれていきます。
3人３様の物語が展開されていきます。
チャプター形式で、3人の物語が少しづつ別々に語られていくので、進めやすいですし、つい先の話を見ていきたくなります。ゲーム中の操作は、それほど多くなく、キャラクターの会話を聞きながら、街を歩いたり（アナログスティックを動かして移動させる）、キャラクターの動きに合わせて（飲み物を飲む操作をアナログスティックを回転させる動きで行う、など）、ちょっとした動作に対して、時折操作があるだけなので、激しいアクション性はありません。会話などで、いくつか（3択が多いかな）の選択肢から選んで返事をしていくかたちでストーリーが進んでいきます。
固定カメラのシーンもありますし、映画かドラマを観ているような感覚で遊べます。
終盤になってからの急展開が、やや強引な感じがありましたので、もうちょっと長いドラマで見せてくれたら、3人の主人公が結びついていくところも楽しめたのかなって思いました。
24エピソードくらいある話を短く語ってしまった・・というような感覚？かしらね。
それでも、３つの物語をそれぞれの切り口で楽しむことのできる良作でした。B級映画ぽい感じもありますけど。
音楽も、なかなかよくできてました。エンディングロールで、演奏「プラハ市 フィルハーモニー管弦楽団」とありまして、なるほどと。映画音楽のような臨場感があって、楽しめました。
キャストは、フルボイス。英語ですが、日本語字幕に対応しています。私のつたない英語力からすると、字幕も一緒に見たからですけどｗ 英語は割と聞きやすかったです。
ただ、翻訳は、もうちょっと洗練されてたらなと思うシーンもありました。自分の考えている選択肢って、この翻訳だとどっちなのかな？って感じる箇所がいくつか・・。
いろいろ気になる、作品だったと思います。よかったらぜひ！
遊んだっていうより、映画観た
って感じ。
