今日は、私が気になっている展覧会について!それは、上野の森美術館で開催中の特別展『恐竜図鑑 ― 失われた世界の想像/創造』です 。
恐竜の展示会って言ったら!
こんな感じですよ。
こちらは、2011年9月に観た、国立科学博物館の「恐竜博」の”待ち伏せティラノ”
私自身が亡き父に、子どものころ、よく連れて行ってもらっていました。科博。
当時と今では展示もだいぶ変わりましたが、入館したすぐそばに、ドーンッとティラノサウルスの骨格が鎮座しておりまして。ものすごくインパクトあったんです。すっかり虜になりました。
すごくたくさんの博物館、美術館、あっちこっち観に行かせてもらいました。
この展覧会は、科学博物館、ではなく、「上野の森美術館」なのです。化石とか模型じゃなくて、絵画!
考えてみれば、ドラえもんはまだいないので、生きた恐竜って見てきたわけじゃないので、科学や古代学があるといっても、人間の想像力や創造力から描いてきたものですよね。これを約150点集めて、人々が太古の世界に対して抱いてきたイメージの変遷をたどるという展示会なのです。
その変遷って、肉食恐竜でいったら、左から右ですよ!
立ち上がってたのに、もっとバランスとってる感じ。
展示は、19世紀から現代までの4つの時代に分けられています。最初の時代は、恐竜が発見されたばかりで、化石からその姿を復元する試みが始まった時代です。その頃の絵画は、現在とはかなり異なる奇妙な恐竜像が描かれています。例えば、イグアノドンという恐竜は、当初は鼻に角があると思われていましたが、実際は手にあったものだったそうです。
次の時代は、恐竜画の2大巨匠と呼ばれるチャールズ・R・ナイトとズデニェク・ブリアンが活躍した時代です。彼らは、生物学的な知見やリアリズムの技法を用いて、恐竜を生き生きとした姿で描き出しました。ナイトの作品は、映画『キング・コング』などにも影響を与えたと言われています。ブリアンの作品は、日本の図鑑などにも多く採用されており、私も子供の頃に見たことがあります。
3番目の時代は、日本で恐竜が受容された歴史を紹介する時代です。日本では、「恐竜」という訳語が作られてから科学雑誌や漫画などで恐竜が紹介されました。また、美術作品としても恐竜が象徴的なモチーフとして登場しました。例えば、福沢一郎や立石紘一などの作家が恐竜を描いています。
最後の時代は、近年の科学的知見によって恐竜像が再構築された時代です。“恐竜ルネッサンス”と呼ばれるこの時期には、「鈍重な生き物」から「活発に動く恒温動物」へと恐竜像が変化しました。また、「羽毛」や「色彩」なども考慮されるようになりました。現代のパレオアーティストたちは、CGを用いずに圧倒的な迫真性を生み出す肉筆画を制作しています。
CGも使って表現できるようになった、もう30年前の映画「ジュラシックパーク」ですら、こんな感じなので・・
私が、この展覧会に行ってみたい理由。私たちとは全く異なる世界に住んでいた生き物、恐竜。それだけに彼らに対して様々な想像をふくらませてきました。それが、時代や文化によって変化してるってことが本当に楽しそう。太古に失われた世界への想像の旅、ですね。
足繫く科博に通っていた、私の幼かった子どもたちは、もう中高生になってしまったけど、この特別展。一緒に見に行ってみたいな。
ちょっと料金は高め…けど
科博とセットで観に行きたい
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